九重山系でミヤマキリシマの前に咲く花が、コバノミツバツツジとツクシシャクナゲ、とりわけ『坊がつる讃歌』に出てくるほど三俣山のシャクナゲは人気があります。『坊がつる讃歌』の1番の歌詞は原曲の広島高等師範学校（現・広島大学）の山岳部第一歌の2番の歌詞そのままですから、『坊がつる讃歌』としての始まりは2番のシャクナゲ谷の三俣山から始まるのかもしれません。（芹洋子さん版では3番の歌詞が2番になっているので出てきませんが・・・）

ホテルのシャクナゲは昨日から咲いていますが、ここの標高が1160ｍですので大鍋小鍋は後1週間程先でしょうか。

飯田高原・泉水山の野焼きが行われたのが4月23日でした。10日過ぎた今日、ところどころでキスミレが咲き始めました。野焼きをする時点で既に咲いているところもあって、心配されましたが無事咲いてくれました。そうした関係で斜面が黄色くなるほどの大群生は見られないかもしれませんが、ほんの一時の可憐な姿に気が付いて頂ければ幸いです。

5月3日　泉水山麓のキスミレ

飯田高原、泉水山麓の野焼きが本日行われました。阿蘇地域の野焼きは3月中にほぼ終わるのですが、北側に位置する飯田高原の野焼きは3月から4月になります。とりわけ今年は天候が不順で雨だったり強風だったりで結局、今日までかかってしまいました。

古くから『九重山記』に書かれるように九重・飯田高原の春は野焼きによって訪れます・・・『春は黒色』なのです。暫くするとキスミレの花が斜面を黄色に染め、やがて新緑に覆われて消えていきます。

別府～阿蘇横断道路・通称『やまなみハイウェイ』を中心とする12の観光地が共同で立ち上げた『やまなみハイウェイ観光連絡協議会』が黒川温泉のべっちん館で開催されました。

由布院・阿蘇・九重町・竹田市・小国町等の観光地が熊本・大分を中心とした震災の復興に向け様々な情報、相互交流を図るプログラムを提供しようと活動しています。九重町飯田高原は『やまなみハイウェイ』の中心地にあり・・・他地域に怒られますがどう見てもそうなのです・・・自然豊かな観光情報等を積極的に提供していきます。

1964年『東京オリンピック』の年に観光道路の先駆けとして開通した『やまなみハイウェイ』は今も色褪せることなく素晴らしい風景を提供しています。

朽網分れのヤマザクラ・・・まだ蕾ですが22日（土）頃には綺麗に咲き誇っていそうです。朽網分れ周辺では数千本のヤマザクラが見れます。

佐渡窪のマンサク・・・今年は開花が遅く只今満開。九重山一帯でもやっと満開をむかえました。

写真提供：長者原ビジターセンター　撮影日：2017.4.15