九重連山の花と言えばミヤマキリシマが最も有名ですが、それに先立って咲く花がムシカリやコバノミツバツツジ、ツクシシャクナゲetc.

そうした花々を楽しみながら九重登山をするのが好きな人には早くもうってつけの季節となりました。

コバノミツバツツジがいたるところで咲いています。

標高1160ｍ・ホテル敷地内のツクシシャクナゲも昨日から咲き始めました。シャクナゲは咲き始めが一段と綺麗で、日と共に花の色が薄くなります。

2018年4月22日撮影

17日頃から野焼きで黒くなった泉水山の斜面にちらほら黄色い花が咲き始めました。『キスミレ』の花です。それが19日には山を黄色く染めるほど斜面一帯に広がっていました。

「キスミレ」は草原の芽吹きとともに消えていきます。ちょっとはかないとても可愛い花なのです。

泉水山斜面にて　2018年4月19日撮影

4月1日　延期になっていた泉水山・タデ原・豊後渡し一帯の野焼きが行われました。

当地に伝わる古文書『九重山記』には「春は黒なり」と記されています。野焼きが終わって一面が黒くなった様を表したもので、現在も行われています。春の訪れが遅い九重にも春が来たようです。

長者原・タデ原周辺

泉水山周辺

今年の冬は12月でもマイナス10度以下になる日があるなど例年以上に厳しくて工事も停滞していましたが、これからの春らしい気候で送れていた工程を取り戻したいものです。

防音シートで囲われているので余り変化はありませんが、中は結構進んでいます。

浴場と広間に向かう通路です。

2階への階段部です。裏にエレベーターがあります。

浴場です。

九重に春の訪れを告げる花、マンサクが咲き始めました。地味な花なので人気は今一なのですが、季節を知らせる『九重を代表する花』です。

開花期間が長いのでしばらくの間楽しめますよ。当館の裏山斜面でも所々黄色く霞むように咲くマンサクが確認できます。

写真提供：長者原ビジターセンター