九重の登山シーズン幕開けを直前にして「あれれ・・・」と思うことが。
先月中旬からホテルのロビーにある「牧の戸文庫」の隙間がどうしても埋まらないのです。
「風雪のビバーク」の隣には芳野満彦著「山靴の音」、小西政継著「マッターホルン北壁」が、「ナンガ・パルバード単独行」の隣にはハインリヒ・ハラーの「白い蜘蛛」等々ががありました。
図書はしばしば知らないうちに何処かへ行ってしまうのですが、一度に何冊もなくなると「あれれ・・・」と思う訳です。
取り分け山関係の図書が良く行方不明になるのですが、久留米附中・山岳部の白石雄號先生は何時も「登山家は紳士たれ。」と言われていました。「巨人軍よ紳士たれ」は死語の様ですが白石先生の言葉はまだ生きていると思うのですが・・・

数年前、驚いたことに久留米の図書館から「牧の戸文庫」の本が数冊送られてきました。その節は大変ありがとございました。

３月は何処も転勤の季節なのでしょうが、環境省長者原事務所の山本保護官も尾瀬へ転勤となりました。
山本さんは自然公園の中にあって環境を保全しつつ同時に観光面にも多くの面で配慮してくれました。
平治岳のミヤマキリシマを被圧する樹木の伐採が可能となったのも良い例だと思っています。
大変お疲れ様でしたとともにまた将来、阿蘇・くじゅう国立公園の中でお会い出来る日を楽しみにしています。

ご当地『九重・飯田高原観光協会』のメンバーとの送別会風景
当然、中央が山本保護官です。右隣が私、更にその隣が法華院の弘蔵さん。場所は『寒の地獄』さんです。

写真はセグウェイの試乗風景
『環境に優しい乗物として国立公園の中でセグウェイが活用できないか？』と山本保護官の提案で試乗している様子です。これは宿題かな～

節目の今日が来ました。亡くなられた方々、そして今尚避難生活を送られている方々に、心よりお見舞いを申し上げます。
この一年、遠く離れた九州の地にあって『私たちに出来ること』を探し、募金箱の設置に始まり、『石巻ボランティア支援ベース　絆』の方々や県の災害支援を通じて3000枚ほどのホテルのタオルを送るという小さな活動をさせていただきました。

そして２年目、私共九重観光ホテルの目標の一つに『九重地熱発電所の再稼働』があります。『九重地熱発電所』は昨秋の点検時に不具合が発生し設備の更新が必要となりました。東京電力福島第一原発事故を受け、自然エネルギーの重要性が提唱されるなか、また電力受給が逼迫している状態で温泉蒸気を用いた地熱発電でホテルの電源を賄い、かつ余剰電力の供給が出来ることは、間接的に皆様に貢献できているとの思いがあっただけに、蒸気井から空に消えてゆく噴気を眺める気持ちには辛いものがありました。今後『九重地熱発電所の再稼働』に向けてはまだまだ沢山の課題を克服しなければなりませんが、１９９７年から取組み始めたこの地熱発電を継続し、皆様に温泉を楽しんでいただく施設であると同時に、地熱を利用して電力を供給するという、これからの温泉地の一モデルケースとしての役割を果たしていきたいとの決意を新たにしております。今年の秋の再稼働に向けて頑張って参る所存です。

発電所見学の後の学習風景～大分大学附属小学校の皆さん　2012.1.20
自然エネルギー自給率全国1位の大分県らしい専門的質問から小学生らしい質問まで色々出て楽しい学習時間となりました。
施設見学等随時受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

今日の九重山～霧氷の花が咲く黒岩山・ホテルより　2012.3.11～

3月に入った途端に早朝の気温がプラス5℃となりました。先月でしたらマイナス5℃が普通ですので九重もこのまま一気に春になるのでしょうか？（イヤイヤ、三寒四温を繰り返す？）
今日から雛人形の隣にひし餅を置きました。これ、3色のお餅を自分で菱型に切ったもので子供（皆様）の健康を願う気持ちを沢山こめているのですが、残念ながらカビるのも早くて数日だけの飾りなのです。

よく重ねる順を緑・白・赤として赤は桃の花・白は雪・緑は草萌える大地に例えていますが、元来節句は旧暦に由来しますので今年の旧暦3月3日は新暦では3月24日だそうです。3月下旬に雪が降るなんてまるで九重の様ですから、やはり緑は邪気を祓うとか長寿をあらわし、白は子孫繁栄とか清浄、赤は魔よけと思っていた方が判りやすいようですが・・・
九重で3月の花と云えばマンサクのこと。黄色い花が沢山咲く年は天変地異が起こるとこの辺での言い伝えにあるのですが昨年は山が黄色く霞む程にマンサクが咲いていました。今年は沢山のマンサクの花が咲きつつも穏やかなシーズンとなる様に願います。

　　　撮影日：2009.3.8　場所：鍋割坂付近

５年ぶりに雪のない穏やかなお正月になりました。いつも雪だるまを作ってくれるI様のご子息、溶け残った雪をかき集めて小さな『猫雪だるま』を制作^^今回は南天の目をつけて、今にも走り出しそうな可愛い猫ちゃんが完成しました。毎年ありがとうございます。一年一年、お会いするたびにお客様のお子様やお孫さんが成長なさる姿を拝見できるのは、時の流れを感じるとともに、お客様にご愛顧いただいている証しでもあり、感謝の念でいっぱいです。今年も皆さまとの出会いを大切に、スタッフ一同努めて参りますのでよろしくお願い申し上げます。