2008年9月6日
福岡のサウンド楽器店主催による“菅原彰司カルテットJAZZ LIVE IN KUJU”が9月6日あじさいホールで行なわれました。
タンギングをコントロールする菅原氏のアルトサックスは妖艶で魅力に満ちた音色を奏で、息のあったカルテットの演奏は九重の夜にピッタリのJAZZ LIVEとなりました。
ジャズにフェイクされた浜辺の歌やダニーボーイは魂に染み入り、ソロが多用された演奏後半は各々の個性が溢れた素晴らしい展開となりました。
勿論、アンコールの坊ガツル讃歌もジャズ風にSWING!

2008年6月21日
『ゲキチの超絶技巧が炸裂』
第13回あじさいホール・山の音楽会はクロアチア出身で稀代のリスト演奏者ケマル・ゲキチ氏を迎えてエキサイティングに開催されました。
今回の演奏曲目は全曲リスト作品からなるゲキチ氏ならではの構成で、リストの芸術性高い難曲を何の苦も無く驚くほどの正確性をもって技巧と詩情豊かに演奏する姿に来場者は感嘆。
生憎の豪雨にもかかわらずその集中力は途切れることなく、後半の『葬送』から『魔王』まで4曲をいっきに弾ききり、『ハンガリー狂詩曲』で楽しく終わるまで、皆さんゲキチ氏の魅力に釘付け状態でした。
アンコールはリスト自身もそれに使ったとされる『半音階的大ギャロップ』で演奏会の興奮は頂点に達し終了しました。
1981年リスト・ピアノコンクール2位
演奏曲目：リスト　/　ハンガリー狂詩曲　第6番変ホ長調
　　　　　シューベルト＝リスト編　/　魔王　他

ギタリスト・橋口武史氏のコンサートが3月29日（土）行われました。
1部はスペインを代表するソルとタレガの作品で、詩的情緒と高度な技巧を調和させた演奏を披露。
2部では武満徹編曲によるポピュラー音楽とディアンス編のシャンソンでとてもおしゃれな構成となっていました。
聴きなれた曲も編曲により高度な指づかいとなり、とても綺麗で明るい音色に加え力強い汗も滴る熱演に、感激の声が上がりました。
アンコールはフォルクローレの傑作・アルフォンシーナと海。
最後は演奏会に向けての練習の為に来館していた太田圭亮・田村朋弘・村山隆氏の弦楽三重奏団を加えての坊ガツル讃歌の演奏で終わりました。
橋口氏は少年時代に九州ギター音楽コンクールを制してしまった天才ぶりで、今後音楽の広がりとともに九州の宝となると確信いたしました。
演奏曲目：Ｆ・ソル　/　悲歌風幻想曲　　他

2007年11月10日
スイス・ベルンよりお招きしたイ・サロニスティのサロンコンサートは約100名を超えるお客様においでいただき紅葉の九重で催されました。
欧州を縦断する長距離列車・オリエント急行の旅に例えて、19世紀から20世紀初頭にかけて活躍した各国の代表的な作曲家の作品が次々に演奏され、まさにヨーロッパの風を感じた一夜になりました。。
あじさいホールに集ったお客様方はメンバーの熟練のテクニックとエンターテインメントでサロンコンサートならではの、すばらしい大人の時間を過ごされたことと思います。
ギリシャのスカルタッコスやルーマニアのエネスコ等、めったに聴くことの少ない民族色豊かな音楽は聴くひとすべてに感動を与え、イ･サロニスティによる完成された演奏に酔いしれた至高のひとときとなりました。
映画タイタニックに出演・演奏したサロン・アンサンブル
演奏曲目：Ｇ・エネスコ /　ルーマニア狂詩曲　第1番イ長調　他

2007年6月23日
九州交響楽団のチェリスト本田實氏とピアニスト岩宮麻利子氏をお迎えして第10回あじさいホール山の音楽会が開催されました。
タイトルはカタロニア民謡、カザルスの18番から『鳥の歌』。
『コル･ニドライ』の演奏では、神秘的ないやしの音色がホールいっぱいに響きわたりました。　　
ベートーヴェンのチェロソナタ第３番はチェロとピアノの絶妙なかけあいが圧倒的な、勇壮で迫力ある演奏になりました。
Vc：本田　實
Pf：岩宮　麻里子
演奏曲曲目：ベートーヴェン　/　チェロ・ソナタ第3番　イ長調　他