さる8月25日有田の陶芸家 井上康徳先生が病気にてお亡くなりになりました。62歳でした。毎年有田陶器市の時には必ずお会いするのですが今年は新型コロナにより陶器市自体が中止、昨年はGWの暦が超多忙で伺う事が出来ていませんでした。ご存知の通り康徳先生は白磁の人間国宝井上萬二先生の長男として生まれ、大学卒業後陶芸の世界に入ります。白磁とはいえ淡い緑釉や黄釉を使った物が多く何よりデザインの意匠が素晴らしくそのセンスはある意味萬二先生以上だと思っていました。陶芸家として最も充実した時期に亡くなるのが残念でなりません。当ホテルでも康徳先生の器を数点使っていますがこれからは使うたびに思い出すのでしょうね。萬二先生は使って割れるのが陶磁器なのでどんどん使う様にと言われていましたが少し考えてしまいます。ご冥福をお祈り致します。

こちらはお父様の萬二先生の旭日中綬章叙勲祝賀会の時のものです。二人とも若いですね・・2003年11月22日撮影 左側・井上康徳先生

佐賀県陶芸協会展のオープニングレセプションに参加した時の写真です。当然二人とも頭が白くなって多少太目になってます。2014年10月28日撮影