今は昔、九州の観光土産と言えば博多人形でした。
大分県にある当館の売店にも以前は本州から来られたお客様や修学旅行の生徒さん向けに博多人形が置かれていました。何故か昔は旅行へ行くと必ずご当地の“こけし”や人形を買ったものです。
そんな関係から、今は博多人形の代表作家の作品をホテルの所々に展示しています。
長二郎1
井上長二郎(1911~1964)作 “香”
長二郎2
これは井上長二郎さんの作品“香”を修理した時に加筆して頂いたものなのですが、“あき子修加”とある博多人形師・井上あき子さん(1921~現在)は福岡県無形文化財保持者で名実ともに博多人形界の頂点に位置する作家の一人です。そして長二郎さん(故人)はあき子さんの師でありご主人なのです。そんな二人の名前の入ったとても珍しい人形ですが、この稀少さは博多人形を良く知る人しかわからないでしょうね・・・