ミヤマキリシマは成長の早い植物に被圧される傾向が強いため、牧ノ戸峠~黒岩山山麓にかけて林野庁、九重・飯田高原観光協会、九重の自然を守る会等によってミヤマキリシマの株周辺の笹を毎年刈り込んでいます。その成果か成長も顕著で花も多く咲く様になってきました。
そこでこの数年来ずっと問題になっていたのが平治岳のミヤマキリシマがノリウツギ等によって被圧されその植生域を大幅に後退させていることです。その対策として今年より被圧植物の伐採許可がおりる事となりました。九州林産㈱を中心に(平冶岳は九州林産の所有地なのです。)大戸越~南峰を、山頂部を九重の自然を守る会、九重・飯田高原観光協会、大分県山岳連盟等の団体で随時行う予定になっています。勿論、誰でもが伐採する事は禁止されていますのでボランティアでご協力頂ける場合は各団体にお問い合わせください。日程等は今のところ未定です。
平治岳1999.6.15
1999.6.15撮影 平治岳本峰のミヤマキリシマ
翌年より大量のムシが発生、ミヤマキリシマの育成状態が一時的に衰退しそれと逆行するかの様にノリウツギ等の植生域の拡大傾向が顕著になってきています。