くじゅう坊ヶツル・タデ原湿原の
        『ラムサール条約』登録のお話

1950年代のタデ原湿原
【1950年代のタデ原湿原】
                              
2005年11月くじゅう坊ヶツル・タデ原湿原『ラムサール条約』
に登録されたことをご存じでしょうか。
当時、テレビや新聞でも盛んに報道されましたのでご記憶の方も
あるかと思います。
この『ラムサール条約』は、湿地の保全と賢明な利用を進めるた
めの国際条約です。
簡単に言えば、地球に残された『湿地』という生態系を守る国際
的な約束であり、1971年にこの条約が採択されたイランの町の
名前をとって『ラムサール条約』と呼ばれています。
2010.02.15タデ原湿原
【晩秋のタデ原湿原】
2010.02.15自然歩道
【タデ原湿原へむかう自然歩道】
『くじゅう坊ヶツル・タデ原湿原』と『野焼き』
『湿原』とは草原が森林に変化していく際の一過程ですが、
九重ではこの森林化を防ぎ、『湿原』に生息する500種以上
の貴重な植物を守るために毎年春に『野焼き』が行われて
います。実はタデ原湿原の野焼きは永らく途絶えていまし
たが、1998年頃より再開され、湿地形態が維持回復された
ことが、ラムサール条約認定に大きく寄与しました。
坊がツルも同様の経過をたどっています。
 「九重の自然を守る会」飯田高原観光協会
環境省
の地道な取組みが実を結び、この湿原が
『ラムサール条約』に登録されることになりました。
2010.02.15タデ原湿原の野焼
2010.02.15タデ原湿原の野焼2
【タデ原湿原の野焼き風景】